今、改めて。
前にも似たようなこと書いたかもしらんけど。改めて。

自慢出来る事ではないし、というか、ある意味では恥ずべき事や反省すべき事だったりもするかもしらんが、げんこつ団の活動開始当初からずっと、私には演劇関係の知り合いや友達がまったく居らず、劇団をやっている方や役者として活動している方とも深い交流をしてきておらず。
そんな私が団長を務めているからか類は友を呼び、副団長もそんなタイプであり。のちに団員となってくれた者々もどちらかと言えばそんなタイプであり。いや。つかぶっちゃけ、私ゃそもそも友達ってもんがそんなに居ないし。ほぼ居ないし。

だから、げんこつ団には縦の繋がりも横の繋がりも、最初からずっと、ほぼ無い。繋がってくれた、繋がってくれているごくわずかな演劇関連の皆様は、とても貴重だし深く感謝。でもやっぱり、ほぼ無い。
加えて、ご来場下さったお客様や、常連のお客様との個人的交流も、一切してこなかった。その発想自体がまるで無かった。それが普通だと思っていた。いや。つか、気恥ずかしい。出来ねえ。

だから活動開始当初から観客に演劇関係者枠というものはほとんど無かったし、外への告知も最低限しかして来なかった。だから動員数も最初はびっくりする程少なかったが、それでも公演毎に少しずつ、お客様が増えていった。アンケートだけはちゃんと取っていたので、老若男女、毎回来て下さる方々なんかも居たのは知っていた。どこで公演を知って下さったのか、何で来て下さったのか、よく分からない。謎。でもだから多分、その方々の口コミ、それのみで、少しずつお客様が増えていったのだと思う。

もちろん一時期は少し雑誌等に取り上げて頂き、それによって知って頂いた方々もいらっしゃると思うが、これはそれ以前の話。その頃から、今も来て下さっているお客様、ふと時折来て下さるお客様、その時々のお客様、様々いらっしゃると思うが、まだネット等の無い時代、つまりその方々が、友達に話し、知り合いに教え、連れて来てくれたりなんかしてくれていたと。そのおかげでほんの少しずつ、動員が増えていったと。
ほんとにもう改めて。お客様は神様だと思う。

もちろん今もそう。いや今こそそう。すこぶるそう。出来る限りの宣伝活動を遂行するも、まだまだ努力の足りない部分はあると思うも、その時々の限界もあり。しかも私自身が、宣伝下手で。面白いよと言う事を素直に、或いは良い言い回しで、的確な所に明確に伝えるのが苦手である。いやそれはなんとかしろよと、思うのだけど。
というわけでやはり、口コミが頼り。口コミパワーに勝るもの無し。口コミして下さる方々には、心より深く、感謝。五体倒地して、感謝。
やはり神様。改めて神様。もっとお願い神様。

しかし同時に、活動開始当初から変わらないのは、お客様は敵であるというスタンス。神様なのに。こんなに、有り難く、かけがえのない、神様なのに。
いや嫌いじゃない。むしろ好き。お客さん大好き。でも作品では、喧嘩腰。これはもう変わらんのです。なあなあな関係は、嫌いなのです。むしろ、なあなあは神様に失礼。と、思うのです。いや、敵でもなくなあなあでもない関係もあると思うけど。自分の場合は、もうすぱっと。殺してさしあげるくらいの意気込みですぱっと。

そして今、改めて強く思うこと。
そんな、神様でもあり敵でもあるお客様に対しての、責任のようなもの。
尊む神様に捧げる貢ぎ物として、憎っき敵にしかける攻撃として、
生半可なものは、絶対にいかんということ。

いつもそう思っているが、今回は特に。

特にそう思っての『つぶつぶ』。
生半可じゃありません。

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