シンクロ少女『ファニー・ガール』を観たので、
自分メモとして、感想を書く。自分メモだから、観てない人には何の事やら分かりません。
否応無しにぐいっと引き込まれる、舞台と演技、そして"家族"の設定。一瞬一瞬一言一言、惹き付けながら展開する、彼等の日常。前半はまったく目が離せなかった。感覚的な部分も頭で考える部分も同時に刺激される心地よさ。ここは何なの?これは何なの?と興味を惹かれつつ、自ら茂みに入っていくようなワクワク感。
処女とゲイの夫婦もその息子も彼等を取り巻く色々な人も、まず興味深い。それが自然と興味惹かれる描き方をされるものだから、茂みの奥に綺麗な花や見た事のない葉っぱや小川などを見つけたような感覚となる。そして更にそこに分け入っていくと、この小道があの小道に繋がっているのか、この川はあの滝に繋がっているのかと、徐々に分かってくる。その発見もまた楽しい。そうして後半に入って行くに従って、その茂みの全貌が明らかになっていく。観客は知らぬ間に、その先の山に分け入っていく。
山は山だ。自然の脅威を感じるように人の脅威を感じる。あの茂みはこんな所に繋がっていたのかと驚愕する。そして木々に陽が閉ざされた鬱蒼とした森を歩かされ、やがて私は、登山道に出た。ん?登山道?
その先は結構歩きやすい登山道。ちゃんと土が敷いてあるし坂には枝で階段が。時々道しるべも置いてあるし親切。山に登るほどピクニック気分。そこに描かれているのは、重く深い思いの色々を抱えた登場人物であるのに、私はそんな感覚を覚えた。得体の知れないものの、得体が知れてしまった感じ。
惹き付けられたまま山頂まで登って感嘆出来る芝居だった。ただ個人的には後半の展開に前半ほどの惹き付けられ方はしなかった。趣味の問題も大きいかもしれない。人には、家族には、山には、もっと深い所がある、もっと得体が知れないものがある、そう思うタイプだからかと思う。充分に山は深かったし、山はしっかり登ったのだけど、最初の茂みが興味深かった分、もっと求めてしまったんだと思う。普通ならそこをピクニックさせてもらえただけで、満足するものだろうと思う。満足しろよ自分、と思った。
自分メモとして、感想を書く。自分メモだから、観てない人には何の事やら分かりません。
否応無しにぐいっと引き込まれる、舞台と演技、そして"家族"の設定。一瞬一瞬一言一言、惹き付けながら展開する、彼等の日常。前半はまったく目が離せなかった。感覚的な部分も頭で考える部分も同時に刺激される心地よさ。ここは何なの?これは何なの?と興味を惹かれつつ、自ら茂みに入っていくようなワクワク感。
処女とゲイの夫婦もその息子も彼等を取り巻く色々な人も、まず興味深い。それが自然と興味惹かれる描き方をされるものだから、茂みの奥に綺麗な花や見た事のない葉っぱや小川などを見つけたような感覚となる。そして更にそこに分け入っていくと、この小道があの小道に繋がっているのか、この川はあの滝に繋がっているのかと、徐々に分かってくる。その発見もまた楽しい。そうして後半に入って行くに従って、その茂みの全貌が明らかになっていく。観客は知らぬ間に、その先の山に分け入っていく。
山は山だ。自然の脅威を感じるように人の脅威を感じる。あの茂みはこんな所に繋がっていたのかと驚愕する。そして木々に陽が閉ざされた鬱蒼とした森を歩かされ、やがて私は、登山道に出た。ん?登山道?
その先は結構歩きやすい登山道。ちゃんと土が敷いてあるし坂には枝で階段が。時々道しるべも置いてあるし親切。山に登るほどピクニック気分。そこに描かれているのは、重く深い思いの色々を抱えた登場人物であるのに、私はそんな感覚を覚えた。得体の知れないものの、得体が知れてしまった感じ。
惹き付けられたまま山頂まで登って感嘆出来る芝居だった。ただ個人的には後半の展開に前半ほどの惹き付けられ方はしなかった。趣味の問題も大きいかもしれない。人には、家族には、山には、もっと深い所がある、もっと得体が知れないものがある、そう思うタイプだからかと思う。充分に山は深かったし、山はしっかり登ったのだけど、最初の茂みが興味深かった分、もっと求めてしまったんだと思う。普通ならそこをピクニックさせてもらえただけで、満足するものだろうと思う。満足しろよ自分、と思った。